岩手県沿岸部にある周囲三面を山に囲まれた漁業の町「大槌町」。
2011年3月11日。この町も津波により壊滅的な被害を受け、人口の1割に相当する1,300余命の方々が亡くなられ、未だ479名の方が行方不明となっています。
現在も約2,100世帯の方々が仮設住宅で生活をされていますが、
仮設を出ようにも、津波の被害にあった地域に家を建てる事は当然できず、
山を切り開き新たに土地を開拓しようにも何年も先になってしまうが現状で、
「自分たちが生まれ育った町を捨てるしかないのか…」という想いが町には充満しています。
被災した家屋で生活をされている方々を含め、町全体が将来の展望を持てず活気が戻りにくく、
震災後、既に2,000人もの人が町を出たという話もある程です。
(※上記の人数は2012年5月の情報です)
住民会議等で、町の復旧・復興計画は日々検討されていますが、 これだけ人口流出、特に若い世代の流出が続く状態だと、この町を立て直すのは大変難しいのが実状です。
大槌町には「桜木町」という地区があります。 小鎚川沿いに立ち並ぶ住宅街なのですが、この桜木地区も家屋1階天井まで津波により浸水してしまいました。 幸いにも家屋が流失してしまったわけではないので、多くの住民の方が改修・修繕をして今もご自宅で生活をされています。
当プロジェクトの立ち上げメンバーが、この桜木地区の家屋整理のお手伝いをさせていただいたのですが、その作業中に「桜木の土手や河川敷を桜並木や花でいっぱいにして『大槌・桜木の花道』を作れたらどんなに素敵だろう」というアイデアを思いつきました。 その思いつきはどんどん飛躍し、「桜木の花道」ということから、誰もが知る有名バスケットボールマンガへと繋がり、 それに共感した地元有志が集まることで、バスケットボールによる町おこし活動が本格的にスタートしました。
大槌高校のバスケ部員からミニバス小学生、そして社会人チームまで、このプロジェクトに共感した大槌のバスケ好きたちも夢を描いて町の為に動き始めました。
きっと何年もかかるプロジェクトになると思いますが多くの方にご賛同いただけると、より大きく前へ進んでいけると信じております。 どうか是非、大槌町・ひいては岩手県全体を盛り上げ、そして東北全体に活気を与える一つの光にできるよう、一人でも多くの方のご協力をお願い致します。
花道プロジェクトの活動に賛同し、ご協力・ご支援及び大会等に参加してくださっている企業・個人の方々に対しまして、メンバー一同大変感謝しております。
我々花道プロジェクトとしましては、プロジェクトの一環としてバスケを通じて大槌町の活性化を図るために大会を開催しております。大会開催がプロジェクトの主目的ではないため、みなさまには何とぞご理解いただきますようお願い申し上げます。
今後も応援してくださっているみなさまの気持ちを無駄にすることの無いよう、一生懸命活動していきますので、 変わらずのご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。